競艇はピットアウトする前の枠番は決められていますが、スタートするコースは選手自身が判断出来るといった特徴があります。

現在は、枠なり3対3の隊形が多くなっていますが中にはアウトコースからインコースに侵入を試みる選手も存在します。

今回は、競艇のコース取りの決め方を選手目線とファン目線で紹介します。

スタートするコースが決まるまでの流れ

競艇はピットアウトしてすぐにレースが始まるわけではありません。

ピットアウトから約2分弱の「待機行動」という時間があります。その2分弱の間に選手は自分の好きなコースを取りに行く事が出来ます。

しかし、待機行動中は好きに動いても良いというわけではなく「ルールに則ってコース取り」をしなければいけません。

ルール違反をしてしまうと得点がマイナスされてしまうので予選を突破しにくくなったり、期間成績が下がったりしてしまいます。

また、自分が取りたいコースがあっても他の選手が譲ってくれない(抵抗)事の方が多いので選手同士の駆け引きも行われています。

選手は常にインコースを取ろうと考えている

各選手は勝つ事、1つでも良い順位を取るために常にインコース(有利なコース)を取ろうと考えています。

競艇・ボートレースは、インコースが最も有利で勝率が高くなっているので、各選手は自分より内側の選手に隙がないか探しています。

もちろん、自分より外側にいる選手にコースを取られないように意識する事も忘れていません。

待機行動中は内側に入ろうとする選手とそれをブロックする選手の駆け引きを見る事が出来ます。

展示航走で他の選手の動きを見てからレース本番のコースを決めている

多くの選手は、展示航走で他の選手の動きを見てからレース本番で走るコースを決めています。

展示航走前には大まかなレース展開を自分で予想をしています。

展示航走では、ピットアウトからスタートまで本番レースと同じ流れで行います。

その際に「ピット離れの善し悪し」や「他の選手の前付けの有無」を確認してから本番レースのコースや戦術を決めていると言われています。

レース本番では臨機応変にコース取りをする必要がある

レース本番は展示航走とほぼ同じ流れになる事が多いですが、展示航走と全く異なる流れになる事も珍しくありません。

各選手は、自分の隣の艇のピット離れが遅れた際にはピット離れ直後にコースを奪う、他の挺の前付けを確認してスロースタートにするのかダッシュスタートにするのか決める等、待機行動の2分弱で決めなければいけません。

新人選手は6コースからスタートする

選手間の駆け引きと関係なく、新人選手はデビューしてからしばらくの期間は6コースからスタートします。

これは技術や経験がない新人選手の安全を確保するための暗黙の了解となっています。

新人選手が内側のコースに入ると技術・経験のなさから転覆する可能性が高くなります。

単独転覆であれば新人選手自身の責任になりますが、内側のコースでの転覆は他の選手を巻き込みやすくなっています。

新人選手だけではなく、一緒にレースをする他の選手の安全も考慮して新人選手は6コースからスタートしています。

基本的には師匠からの許可がない限り6コース以外からスタートする事はありません。

イン屋アウト屋と呼ばれる選手

競艇には「イン屋」「アウト屋」と呼ばれる選手が存在します。

イン屋は、常に枠番より内側のコースを狙っている選手の事を指し、3~6号艇の時は高い確率で前付けを行います。

現在では枠なり侵入が基本となっている競艇ですが、一昔前までは全員が少しでも内側に侵入しようと前付けが頻繁に行われていました。

その名残で枠番に関係なく3コースより内側ばかりでスタートしているイン屋と呼ばれるベテラン選手がいます。

一方、アウト屋は枠番に関係なく常に最外の6コースからダッシュスタートをします。

全速スタートをして1マークまでに他の艇を抜き去る戦術です。

モーターやプロペラを伸び重視に調整したり、チルトを跳ねたりといった特殊な技術が必要とされます。

しかし、持ちペラ制が廃止された等の理由から現在の競艇はアウトコースから勝ちにくくなっているのでアウト屋も少なくなっています。

コース取りはレース本番まで分からない

現在の競艇はコース取り(スタート隊形)が枠なり侵入になるのか、前付け等で順番が変わるのかレース本番になるまで正解は分かりません。

しかし、選手の特徴・成績や展示航走を見る事で大まかな予想をする事は可能です。

レース本番のコース取りは予想をする際に必要となるので基本をここで覚えておきましょう。

選手の特徴・成績で判断

レース本番のコース取りの予想で最も簡単な方法が「選手の特徴・成績」の確認です。

イン屋・アウト屋と呼ばれる選手がいるレースはほぼ確実に侵入隊形が枠なりではなくなります。

ボートレースの公式ホームページから各選手の「コース別成績」の「コース侵入率」を確認します。

「4~6コース」が極端に少ない選手はイン屋、「6コース」の割合が多い選手はアウト屋と判断する事が出来ます。

また、イン屋と呼ばれる選手程、頻繁に前付けをしませんがアウトコースになった時にたまに前付けを試みる選手もいます。

コース別過去10走の成績には「スタートしたコース」も記載されているので枠番より内側でスタートする回数が多い選手は前付けする可能性が高いという事になります。

展示航走のピット離れからスタートまでの流れで判断

普段は枠なり侵入をする選手も出来るだけ内側でスタートしたいと考えています。

しかし、イン屋の選手のように強引に内側のコースを取りにいく事はありません。

普段前付けをしない選手が内側のコースに入る時は「(内側)横の艇のピット離れが遅い時」がほとんどです。

展示航走のピットアウトの際に明らかにピット離れが遅い選手がいる場合は、ピット離れ直後に締め出されてしまう可能性が高いと判断する事が出来ます。

また、ピットアウト直後に大きく回り込む等で他の艇より前に行こうとする選手は前付けを試みています。

基本的に選手は枠番より外側のコースになる事を嫌うので前付けを試みた選手の有無と一緒に、内側の艇が抵抗するかどうかも確認しましょう。

あまり抵抗をする様子がない場合は、本番でも抵抗する事なく自分のコースを譲る可能性が出てきます。

まとめ

競艇のコース取りはレース本番までどうなるか判断する事は出来ません。

しかし、選手の特徴・成績や展示航走の各選手の様子を確認する事で大まかに予想する事は可能です。

コース取りの選手間の駆け引きや枠なり侵入ではなくなった時の予想の大変さ・面白さも競艇の楽しみ方の1つなのでレース結果を予想する際はコース取りにも注目してみてください。