競馬の専門用語の1つに「上がり3ハロン」という物があります。

競馬を始めたばかりの人や興味を持ち始めた人には耳馴染みのない言葉ですよね。

今回の記事では、競馬初心者疑問に持つ事が多い上がり3ハロンの正体や予想への活用方法を紹介します。

実は競馬の上がり3ハロンには2つの意味がある

競馬では、200mの事を「1ハロン」と呼びます。各競馬場には200mごとに距離を表すためのハロン棒が設置されています。

レース中のジョッキーはこのハロン棒を目安にしてスタートから現在の距離やゴールまでの残り距離を把握しています。

レースを見ている人も、ハロン棒の事を知っていればゴールまでの残り距離を正確に知る事が出来るのでより楽しめるようになっています。

このハロンを目安に競馬ではレース結果と一緒に上がり3ハロンと4ハロンのタイムが表示されるようになっています。

電光掲示板に表示される上がり3ハロンはレース全体のタイム

電光掲示板の上がり3ハロンはレース全体のタイムを表示しています。

レースで先頭を走っている馬が残り3ハロン(600m)を通過してから1着の馬がゴールするまでのタイムとなっています。

ここで注意しなければいけないのが「上がり3ハロンを最初に通過した馬と1着になった馬は異なる」という点です。

レース結果と一緒に上がり3・4ハロンのタイムが電光掲示板に表示されているので1着になった馬の上がり3ハロンを表示していると勘違いしている人も意外と多くいます。

逃げ馬がそのまま1着になった場合は上がり3ハロンの馬と1着の馬は一緒ですが、上がり3ハロンを最初に通過した馬がゴール

前に先行馬や差し馬に抜かれてしまった場合は、上がり3ハロンと1着になった馬が異なります。

実際の所、レース全体の上がり3ハロンのタイムは勘違いしていても予想に影響が出る事は少ないのであまり気にする必要はありません。

予想に活用出来るのは各馬の上がり3ハロン

予想に活用出来る上がり3ハロンは先程紹介したレース全体の上がり3ハロンのタイムではなく「各馬の上がり3ハロンのタイム」です。

出走の過去成績には必ずといってよい程「当該レースの上がり3ハロン」が記載されています。

競馬新聞や出走表によって記載されている場所が多少異なりますが、基本的には過去成績の右下に記載されている事が多くなっています。

各馬の上がり3ハロンのタイムは「その馬が残り600mからゴールまでにかかったタイム」となります。

先程のレース全体の上がり3ハロンとは異なるので間違えないようにしてください。

各馬の上がり3ハロンのタイムを予想の軸にしている人も多いので、しっかりと覚えておきましょう。

上がり3ハロンは馬の瞬発力の判断が出来る

上がり3ハロンのタイムを重要視する人が多いのはもちろん「馬券的中に役に立つ」からです。

実際に、多くのレースは「上がりタイムが最も速い馬」の1着率が高い傾向があります。

各馬の上がり3ハロンを比較する事で実力差を見極める事が出来ます。

上がり3ハロンのタイムが速い馬はスタミナ切れを起こしていない

上がり3ハロンのタイムが速い馬は、着順を問わず残り600mからゴールまでにスタミナ切れをおこしていないという事になります。

スタートからレース終盤まで足を溜めて(スタミナを温存)しっかりとラストスパートが出来ています。

例え1着になれなかったとしても適正距離のレースだったと判断する事も出来ます。

普段上がり3ハロンのタイムを予想に使用していないとタイムの善し悪しの判別が出来ないと思います。

一般的には、上がり3ハロンのタイムが「33秒台」やそれ以上であればタイムが速い・良いと言われます。

また、同じ馬の過去成績の上がり3ハロンのタイムを比べてみると「明らかにタイムが遅い」時が時たまあります。

当該レースで馬のコンディションが悪かったという判断をする事も可能ですが、明らかにタイムが遅い時は「レースがハイペースだった」という判断も出来ます。

当該レースに出走した馬の多くがスタートから終盤までにハイペースで走った事でいつもよりスタミナがなくなっている状態で3ハロンからゴールに向かったという事です。

ここで重要だったのはレースがハイペースだった事よりも「その馬が実力で勝てたかどうか」が判断出来るという点です。

ハイペースのレースで上がり3ハロンのタイムが遅い時に1~3着に入賞している差し馬と追い込み馬は「逃げ・先行馬がスタミナ切れを起こしたから勝てた」という可能性が出てきます。

その馬が実力で勝ったのか運で勝ったのか判断したい時は同じレースに出た他の馬の上がり3ハロンのタイムや着順を調べるのも有効です。

中には上がり3ハロンのタイムが活用出来ない馬も存在する

基本的には、上がり3ハロンのタイムが速ければ強い馬という事で問題はありません。

しかし、各馬には個性・個体差が存在するので上がり3ハロンのタイムが活用出来ない馬も少なからず存在します。

毎レース上がり3ハロンのタイムは速いのに勝ったり負けたりする馬や逆に毎レース上がり3ハロンのタイムは遅いのにちょくちょくレースに勝っている馬もいます。

上がり3ハロンのタイムとレース結果があまりにもチグハグで違和感がある場合は、出走表に記載されている過去成績や上がり3ハロンのタイムだけではなくさらに古いレースのデータも集める事をオススメします。

なるべく多くのレースの上がり3ハロンのタイムを集めてレースで好成績を残している時と結果が悪かった時のタイムを比較してください。

似たように見える上がり3ハロンのタイムでもコース適正や競馬場との相性を見分けるきっかけになるかもしれません。

現代の競馬は勝つために終盤の瞬発力が必須

昔前と比べると近年の日本競馬は、距離を問わずスローペースなレース展開になる事が多くなっています。

スタート直後から全力で走り後続との距離を大きく開けて逃げようとする馬もいますが、どちらかというとレース終盤までスタミナを温存させてゴール前で全力を出す事を得意とする馬の方が多い傾向があります。

現在の競馬界ではレースの道中の走りが軽くトップスピードに達するまでにかかる時間が短い馬が数多く活躍しています。

その馬の多くが上がり3ハロンのタイムが速いといった共通点がある事から瞬発力がどれだけ大切なのか理解出来ると思います。

まとめ

競馬の専門用語として耳にする機会が多い上がり3ハロンは、レース全体のタイムと各馬のタイムの2種類があります。
レース展開や予想に活用出来るのは各馬の上がり3ハロンのタイムです。

上がり3ハロンのタイムを確認・比較して瞬発力の有無やコース適性を見極めましょう。